 |
▲絵本写真集を出版した稲垣政志さん=四日市市松本の自宅で
|
昆虫の生態活写 子ども目線で編集
四日市の医師稲垣政志さん
四日市市松本の医師、稲垣政志さん(53)が、いなべ市藤原町の県指定天然記念物「篠立の風穴」を紹介する絵本写真集「どうくつたんけんたい」を出版した。写真を政志さんと長男の信吾さん(24)、文章とイラストを妻の順子さんと次男の昂志さん(18)が担当して、一家で作った。
絵本写真集はB5判、36ページ。写真は1万枚近くから、子どもの興味を満たし学術的にも満足のできるものを選び抜いたという。風穴への道筋、洞窟内や調査の様子から始まり、洞窟内に生息するさまざまな昆虫の生態が活写されており、珍しい昆虫にはゴマ粒のような実寸大写真も添えた。岩肌に群がっているコウモリを掲載してクイズ形式で説明するなど、子ども目線で編集した。
読み聞かせしやすいように七五調にしたり、洞窟探検気分を味わえる構成にしたり、家族全員で考えた。魅力たっぷりの絵本が完成した時には、皆で乾杯して祝ったという。
稲垣さんは伊勢神宮などの自然調査にも関わったアマチュア昆虫研究家で、これまでに新種3種と新亜種3種を発見した。
一昨年5月、30年ぶりに実施された「第二次篠立の風穴自然科学調査会」に順子さんとともに参加した。洞内は30年前より乾燥が強まり、年平均気温が0.7℃上昇、生物の数や種類が減少するなど、明らかに変化した。
昆虫の貴重な生態写真を子どもたちにも見せてやりたいと、絵本写真集の出版を思い立った。家族もそれぞれの得意分野で協力することになった。
稲垣さんは「今の子は理科離れといわれるが、そんな子どもたちに見てほしい。家族で取り組めて楽しかった」と満足そう。
絵本は四日市市松本の「子どもの本専門店メリーゴーランド」やHP「昆虫文献六本脚」で買える。800円。
絵本についての問い合わせは調査会代表の清水実さんTEL0594・46・2455まで。 |