地域通貨「Jマネー」を活用して市民から寄付を募り、市民活動の支援を行う「循環者ファンド」の本格運用が四日市市でスタートした。企業・NPO・行政の協働により実現した新しいまちづくりのシステムに、全国から熱い視線が注がれている。
まちづくりの新しい試み
「循環者ファンドとはNPOを資金面で支援する為のシステムであるとともに、空き店舗や遊休農地、主婦や退職者などの潜在資源をJマネーで結びつけて地域活性を図る新しいまちづくりのモデルです」と語るのは、循環者ファンドの発起人であり、日替わりシェフのコミュニティレストラン「こらぼ屋」で全国の注目を集めたNPO法人「地域づくり考房みなと」代表理事・海山裕之さん(49)。3年前の日替わりシェフシステムの立ち上げと同時に循環者ファンドを構想。県や地域企業と連携をとりながら実現に向けて東奔西走してきた。
循環者ファンドのシステムは、1.「寄付を受けたいNPOが循環者ファンドに登録する」。2.「市
民がNPOを指定して循環者ファンドに寄付を行う」。3.「寄付のお礼として地域通貨「Jマネー」(1円=1J換算)が寄付者に渡される」。4.「Jマネーを受け取った市民は、循環者ファンドに協力する商店やNPOなどからJマネーで商品を購入したり様々なサービスを受けることができる。市民間でボランティアのお礼などに自由に使用することもできる」。5.「循環者ファンドに託された寄付金は、寄付した市民が指定したNPOに交付され、活動資金として使用される」というもの。「日ごとにJマネーを受け入れたいという商店や団体からの問い合わせが増えています。Jマネーを活用する様々なアイディアを用意して、市民によるまちづくりのツールに育てていく考えです」と海山さん。Jマネーが地域で普及・循環してその価値が高まることにより、地域経済の活性化に大きな効果が期待される。
市民活動を中間支援
循環者ファンドの運営は、四日市市諏訪栄町商店街に24日にオープンする「よっかいち創造プラザこらぼ屋」内の循環者ファンド事務局が行う。Jマネーの発行や企業とNPOのマッチング、情報発信などの様々な中間支援を担い、魅力溢れるコミュニティの創造を目指す。また同施設内にはコミュニティレストラン「こらぼ屋」も移転オープン。地場産品を素材にしたコミュニティビジネスを更に推進する。
こうしたNPO・行政・企業の連携の一環として、先んじて循環者ファンドに寄付を行った三重銀行(井上正取締役頭取)は、取得したJマネーを活用した地域貢献活動サポート定期預金「Jマネー定期」の取扱いを来月から開始する。預金者には預入額に応じてJマネーがプレゼントされる。金融機関が地域通貨を取り扱う全国初の事例に、県内外から驚きの声が挙がっている。「企業として地域の活性化に貢献したいという思いでJマネー定期を開始します。Jマネー循環の一助を果たすことによって、思いやりと助け合いに溢れた地域の実現に貢献したいと考えております」(株式会社三重銀総研調査部・先浦宏紀グループリーダー)。現在同行では循環者ファンドへ寄付した寄付金の寄付先となるNPOの申請を募っている。詳細は同行のホームページhttp://www.miebank.co.jp/。
循環者ファンドのホームページはhttp://j-fund.web.infoseek.co.jp/
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